組版

ウィキペディアWikipedia)参照

組版(くみはん)とは、印刷の一工程で、文字や図版などの要素を配置し、紙面を構成すること。組み付けとも言う。

本来は活版印刷の用語で、文字通り版を物理的に組むこと、活字を並べて結束糸で縛ったものを「組み版」と呼んだことに由来する。
組版に用いる道具「ステッキ」と金属活字。行長に合わせておき、文選箱から移した文字を整形し、インテルなどを挟み込んで組んでいく。

現在ではDTPなどにおいても、レイアウトソフトを用いて紙面を作ることを指し、そういった作業を行うことを組むと表現する。
画面上での編集を前提としたDTPに対し本来の組版に近い処理をソフトウェア的に行うものにTeXがある。




組版の用語>

* 段組 - 1ページを読みやすくするために分割する方法
* 行ドリ
* 約物 - 文字組版に使用する記述記号類の総称。句読点・疑問符・括弧・アクセントなど。[1]
* 禁則処理 - 読みやすくするために文字や記号の位置を調整する
* 追い込み - 禁則処理のひとつ
* ぶら下げ - 禁則処理のひとつ
* ハイフネーション - 長い英単語をハイフンで処理する
* カーニング - 文字間を微調整する
* ジャスティフィケーション - 一定のスペースに収める
* 字割
* ルビ - 難しい漢字の読みをつける
* 割注
* ベタ組み - 体裁を考えず、とりあえずテキストをスペースに流し込む
* 罫線
* ポイント (単位)、ポ、P
* 級 (単位)、Q、1/4mm、写植文字の大きさ(レンズの選択)
* 歯 (単位)、H、1/4mm、写植文字の送り(ギアの設定)
* 全角 - 正体の日本語文字
* 半角 - 全角の半分、2分と同じ
* アキ - 活版印刷における行間、字間
o 2分アキ、3分アキ、4分アキ
* クワタ
* 天ツキ - 行頭を下げない
* 斜体 - 文字を斜め変形する。またはイタリック体
* 平体 - 文字の高さを縮小する。平1では90%、平2では80%
* 長体 - 文字の幅を縮小する。長1では90%、長2では80%
* イタリック - 英文フォントでファミリーの中のイタリックを選択する
* ボールド - 英文フォントでファミリーの中のボールドを選択する
* イタリック補正
* ベースライン - 英文フォントの基礎となる水平位置
* 行送り - 行頭から次の行頭まで
* 行間 - 行の隙間
* 字送り - 文字から次の文字まで
* 字間 - 文字の隙間
* 版面 - 1ページの中で印刷可能なスペース
* ノンブル - ページ番号
* 文選 - 活版印刷において必要な活字を選び出す
* 植字 - 文選した活字を文章にまとめる、組版の準備作業
* 網かけ - 視覚的な効果を得るため、一部に網点をかける
* 白抜き - 濃い色の背景に文字を白く見せる

*孤立行-コラム(段)やページの先頭や末尾に、本文が1、2行だけ取り残されていること。
*オーファン(orphan、孤児)-コラム(段)やページの末尾に、次の段落の始まりが取り残された孤立行。
*ウィドウ(widow、未亡人)-先頭に取り残された孤立行。